香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

傍観者からの脱出

 

 

台湾の友人が大阪へ来たので、コーハクで飲んだ。

 

彼は台湾南部の都市、高雄市出身の57歳で、

 

2年前に長年勤めた銀行を退職してからは、

 

地元の高雄市で、悠々自適の生活を送っている。

 

 

警察官だったヴィンセントと言い、

 

3月に香港でお茶をしたフランキーと言い、

 

そこそこ小金を貯めた中華圏の人たち(主に独身)は、

 

だいたい、50歳代後半でリタイアし、あとは働かず、

 

旅行をしたり、趣味や好きなことをして過ごす。

 

70歳になっても、まだ現役で働いていると、

 

日本では「すごい!」「頑張ってるね!」と称賛されるが、

 

中華圏では「かわいそう!」「悲惨!」と同情される。

 

まあ、これは、文化の違いで、人それぞれなので、

 

一概に、どちらの生き方の方がいいとは言えないが、

 

早期リタイアした香港や台湾の友人たちと話していて

 

僕がいつも感じるのは、ある種の〝つまらなさ〟だ。

 

みんな穏やかで優しく、楽しそうにはしているのだが、

 

生きている力強さ、みたいなものが感じられないのだ。

 

 

 

 

例えば、

 

彼らに、いま楽しいと感じることは何か、と訊くと、

 

皆一様に、旅行、食べ歩き、コンサートや映画、

 

ちょっとした習い事(ケーキ作りとか)と答える。

 

あとは、投資とか、資産運用とか…。

 

興味のあるものは全て誰かが提供したものであり、

 

自分はお金を払ってそれらを体験する。

 

まるで遊園地のアトラクションを選択するみたいに…。

 

なんていうか、常に〝傍観者〟なのだ。

 

日本のどこそこで、こういったことをした、

 

あそこで、なんとかという料理を食べた、

 

先日、こんな映画を見た、ああ楽しかった、終わり…。

 

本人がそれで楽しいのであれば、何の問題もないし、

 

他人の僕が、とやかく言うことではない。

 

でもなんか、安全な冒険話を聞かされているようで、

 

話していても、ぜんぜんワクワクしないのだ。

 

 

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と、ここまで書いてきてハッとなった。

 

僕自身が傍観者になってはいないだろうか。

 

これでも僕は物書きの端くれなので、本来、

 

人の〝生きざま〟をちゃんと観なければならないのに

 

表面だけを見ているのは僕だったのではないか?

 

彼らだって、こういった悠々自適の生活を送るまでに、

 

さまざまな葛藤や苦しみがあったはずだからである。

 

ううっ…、はんしぇい!

 

 

しかし、自分で切り拓いていると思っている我が人生も

 

遊園地のアトラクションと同じ、用意されたものだ。

 

自分では何も成し得ていない。

 

ていうか、そんな自分すらいなかった、というオチ…。

 

 

もうホントーに、長居は無用だ。