👆 中国茶をブレンドした自家製ビール
少しづつ様々なビールを味わえる
僕の日本完全帰国の日が5月7日で確定した。
本来は4月9日に帰国予定だったのだが、
3月26日から香港がロックダウン、及び、
全市民一斉PCR検査実施となったため、
万が一に備え、帰国を一か月ずらすことにした。
それと、4月中旬、全市民に一律14万円を支給、
という政府の発表を受け、これは貰ってから
〝とんずら〟しないと香港政府に申し訳ない、
と思い、5月まで香港に留まる決心をした。(笑)
それに、5月7日だと、万が一、
日本航空の香港-関空便がドタキャンになっても、
同日に全日空の成田便があるので、
最悪、なんとか日本へは帰れるはずだ、と踏んだ。
👆 美味しいビール、美味しい点心
至福のはるのひととき
現在、香港では連日5万人の感染者が出ており、
一日当たりの死者も200人前後にのぼる。
香港の渋谷と言われる地域に住む僕の周辺でも、
空き店舗や休業中の商店、飲食店が目立つ。
また、
ロックダウンと聞いて恐怖に陥った人々による、
スーパーでの食料品爆買いが始まり、
冷凍食品やインスタント食品の棚がカラになった。
👆 このエリアはもう別世界
そんな状況の香港だが、あと二か月だと思えば、
この一瞬一瞬を、味わい、慈しむ気にもなれる。
ということで今日は、例の退職金6000万円友と
セントラル地区の〝大館〟エリアにある
〝Madame Fu〟でランチを楽しんできた。
中国茶をブレンドした自家製ビールを飲みながら
中国点心を堪能する。
春の日差しが差しこむテラスで過ごすひと時は、
ロックダウン寸前の香港において、
まさに至福の、いまこの瞬間、であった。
こうやって、瞬間瞬間、
何の問題もなく、完璧に終わってゆく世界を、
全く相手にせずに過ごしている。
良きにつけ、悪しきにつけ、
残された香港での二か月を、
楽しみ、味わい、慈しみながら過ごす。
そうすることで、僕は世界を赦すのだ。
とは言っても、20年後に僕が認知症になれば、
今日の記憶もなかったことになる。
そう、現実とは所詮、その程度のものなのである。