先日飲みに行ったバーのマスターが、
日本の〝ベタな〟ウイスキーを買うならドンキがいい、
と教えてくれたので、仕事帰りに早速、
チムサーチュイのDONDONDONKIに寄ってみた。
香港のドンキは日本のドンキとは雰囲気が全然違う。
食料品が6割を占め、お惣菜売り場とかあったりして、
ほとんど日系のスーパーみたいな様相を呈している。
で、お酒コーナーを探せば、あった、あった。
サントリーレッドやオールド、ジョニグロも並んでいる。
ただ、お目当ての角瓶が無かったのが残念だった。
そう、家飲みにはこのランクのウイスキーで充分なのだ。
毎日、余市や山崎、なんて飲んでたら破産だよう。
それで、最終的に、アルコール度数が37度と、
比較的マイルドなブラックニッカを買った。
家へ向かって夜の市場を歩く。
ドリアンやライチが山と積まれた果物屋の明るい光、
刺青をした魚屋の兄ちゃん、花屋のおばちゃん、
焼き餅を売る屋台のおばあさん、仕事帰りのOLさん、
これまで、ここにこんな人がいる、あんな人がいる、と、
解釈しながら感じていた光景を、ただ沈黙して感じる。
そうやって、沈黙の中(今の中)を歩いていると、
人々の中に常に備わっている〝神である側面〟が、
くるりと向きを変え、僕に向かって一斉に輝きだす。
僕の場合、ベールの向こうから神が出てくると、
男性も女性も、若い人も年取った人も、怖そうな人も、
皆、一斉に〝カッコよくクール〟な感じに見えだすので、
すぐに、神が来たあーっ、と解かる。
沈黙とは、今、この瞬間に在る、を見ることであり、
そこに留まると神が上がってくる。
すると、全てが神の祝福で輝いて見えはじめる。
そうなると、でっち上げでしかなかった自我の世界など、
一瞬にして跡形もなく消え去ってしまう。
神を体験された方はもうご存じかと思うが、
それほど、神のフォース(力量)は、とてつもなく強力で、
隠ぺいしてどうちゃらこうちゃら、などという解釈は、
もう瞬殺で凌駕されて行ってしまう。
👆 これは〝荔枝王〟(ライチ王)という品種
通りがかった果物屋の軒下に、
大粒でみずみずしいライチが出ていたので、
2ポンド買った。
僕の背後から、多謝阿!(ありがとうね)という、
果物屋のお姉さんの声が聞こえて来た。
瞬間、幸せな気持ちがこみあげてきた。