2020-09-13 オツトメこわい 香港 今日は、トレーナーとの筋トレを終えた後、 日本人の友人とディナーをするため、 セントラルのSOHO地区へ向かった。 長いセントラルエスカレーターを上ると、 お馴染みのスタントンバーが見えてくる。 昨日から4人での会食が解禁となり、 SOHOの通りは多くの人で賑わっていた。 今回は友人が、ソウルフードタイという、 タイ料理レストランを予約してくれていて 到着すると、店内はほぼ満席だった。 夕食を共にした友人はあの、 怪しいハノイの宝石商佐藤氏の友人で 長年香港に住んでいたのだが、 今回、香港撤退を決めたのだという。 聞けば、以前は3万人ほどいた、 香港在住の日本人は、すでに、 7000人台にまで減っているらしく、 反中国デモ、国家安全法の成立、に加え、 コロナ禍も重なって、多くの香港在住日本人 の人生を左右している。 そして、それは僕も例外ではない。 僕は、収入が減ったり、仕事を失ったり、 とかはなかったが、それでも、 お籠りの時間が増えたことで、じっくりと、 自己の内面と向かい合うことができた。 なにより、 背後に流れる、無限の全体の力を知れば 点のような世界には到底存在できなくなり、 会社や上司や家族を喜ばせるために、 一日の大半を費やして働くことが、 どうやっても困難になってくる。 また、逆に言えば、 どうしてもオツトメがキツクて、 続けられなくなったのなら、 ああ、本当の自分で生きる時期なのだな、 と見ていい。 まあ中には、大きなプロジェクトを任され、 バリバリ仕事に没頭する人もいるだろう。 しかし、何十年もやってきて言えるのは、 上司の評価で価値が決まる組織の中で、 真に自分を表現して生きるのは不可能だ。 なぜなら、企業という組織は、はなから、 愛で生きよう、などとは考えてもいない 人たちの集団であるからだ。 そこへ、背後の無限の全体を体感した人が ひとりポツンと、その集団に入って、 やっていくのはあまりに酷である。 以前の僕もそうだったのだが、 どんな境遇であっても赦すだけだ、とか、 世界は幻想なので会社も幻想だ、とか、 起こってないので外側はただ見過すだけ、 と、会社を強制天国帰還道場のようにして、 出てくるものをガンガン赦し続けていた 時期があったが、それもまた、無限の全体、 神の想いに気づくためだった、と、 今なら理解できる。 blog.hoshitani-shusaku.com blog.hoshitani-shusaku.com こうやって、友人の新たな門出を祝福し、 シャンパンで乾杯した楽しい一夜であった。