昨日が僕の誕生日だったということで、
香港人の友人たちが今日、
僕をアフタヌーンティーに招待してくれた。
本来は、ホテルでランチビュッフェをしよう、
ということだったのだが、
コロナ禍でレストランが6時で閉店する上に、
人数制限、週末、クリスマス前という条件も重なり
昼間のレストランはどこも予約で満席だった。
仕方がないので、焼肉食べ放題にでも行くか、
と言っていた矢先、友人がたまたま、
とある小さなホテルでの会議に参加した際、
アフタヌーンティーをやっていることを知り、
聞けば、まだ空きがあるというので、
ソッコー予約を入れてくれたのだった。
で、今日、そのホテルの39階へ行ってみると、
そこはビクトリア湾や九龍半島が一望できる
VIP用の小さなパーティー会場で、しかも、
今日の予約は僕たち三人だけだった。
こういう中小のホテルは、コロナ禍の影響で、
団体宿泊客や出張客が皆無となり、
レストランの質で生き残りを図っている。
それでこのホテルも今は、最上階のVIP会場を、
レストランに変更して営業していた。
それにしても、他のレストランは全て満席なのに、
ここだけ僕達三人の貸し切りって、どういうこと?
ウェイターに尋ねると、いつもは満席なのに、
なぜか今日だけ、予約が入らなかったらしい。
お茶の種類も豊富でスコーンやケーキも美味い。
自分たち以外誰もいない静かな空間、
食物が美しく盛られた三段重ねのティースタンド、
タキシードを着た優雅なウェイター、
それに何より、素晴らしい景色を眺めながら、
静かにお茶をするなんて、なんという贅沢!
最高な、今、この瞬間を味わいながら過ごした。
この平和でありがたい感じ、優しい感じは、
まさしく神の気配そのものだ。
そして、この神の気配を感じ取る力こそが、
いま、最も必要なことなのかもしれないと思った。
☝ どこのレストランも満席なのに、
ここだけガラガラ。奇跡だ!
せっかく神が、
素晴らしい景色となって顕われてくれているのに
心地よい空間となって愛を放ってくれているのに
僕達はいつも、
明日は、これをやって、あれをやって、とか、
あの厄介事はどう解決すればいいだろう、とか、
なんであの人はいつも攻撃ばかりしてくるのか、
と、意識を常に今以外の場所へ向けがちだ。
これは、心の中で自分を追い詰め、
眼前の神を無視している、とも言える。
なので、今この瞬間、
眼前に顕われている神の反映をちゃんと見る。
とまあ、こんな感じで、優しい友人に囲まれ、
心からのやすらぎと、感謝の中で、
静かに神を味わった、
今年の僕の誕生日であった。
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