突然だが、いま香港にいる。
約一年ぶりの香港だが〝香港へ来た〟というより、
〝香港へ帰って来た〟という方が、やはりしっくりくる。
今回は、途中、4日ほど台湾へも行くよ!
香港では、香港上海銀行で、
資産運用関係の手続きをする用事があるだけなので、
後は、何人かの友人と会って食事をしたり、
コン親方にマッサージと垢すりをしてもらったり、
街をゆっくり散策しながら美味いものをいっぱい食べ、
香港で過ごす今この瞬間を、
思い切り満喫するつもりである。
今回のフライトは、全て香港航空を利用した。
機内に一歩足を踏み入れると、そこはもう香港。
ガチャガチャした広東語が飛び交い、
CAのお姉さんのケバケバメイクも期待を裏切らない。
コロナの頃は、1便飛ぶごとに21日間隔離され、
香港のCAさんは本当に大変な思いをした。
大きなリストラも敢行され、今残っているCAさんは皆、
優秀で選りすぐりの人たちばかりなのだという。
だからか、CAさんの対応はすっごく心地よかった。
コーヒーをオーダーするが、いまは気流が悪いので、
熱い飲み物は出せないと言われたのだが、
しばらくするとアイスコーヒーを持ってきてくれた。
夜の九時ごろ香港に到着した。
以前住んでいたコーズウェイベイにホテルを取った。
夜、夜食を食べようと街に出た。
が、見知った通りを歩きながら、妙な違和感を覚えた。
学校の授業も終了したし、肩ぐるしい日本を脱出して、
気持ちはもっとワクワクしていてもいいはずなのに、
どこか街が色あせて見えるというか、殺風景というか、
以前のような、
スマートでキラキラした輝きが感じられない。
通りの様子も、行き交う人々の様子も、建物も、
一年前と全く同じなのに、何かが以前と違う。
上手く言えないのだが、
あれ、香港ってこんなだったっけ?
みたいな感想を抱いた。
僕が日本の周波数に馴染んでしまったからか、
はたまた、香港人の集合意識が変化してしまったのか、
いずれにせよ、以前、僕を惹きつけて止まなかった、
淫靡でエネルギッシュな香港ではなくなってしまった。
なんだか旅の初日から、
ここはもう僕の居る場所ではない、
と思い知らされたようで、愕然とさせられた。
そして、今回の旅は、そのことを確認するための、
いわば〝縁切り〟のような旅になる気がする。
それから、
今回の旅では、歓んでお金を使うことも実行したい。
以前、お金について兄貴にいろいろ質問した時、
お金は〝愛を買う〟と思って歓んで支払えと言われた。
なぜなら、お金で手に入れた物やサービスの中には、
神の愛からくる豊かさが現われているからだという。
出し惜しみをしながら、ケチケチ思考でお金を払うと、
出し惜しんだ物やサービスとして見えてしまう。
僕たちは、物やサービスに生かされているのではなく
物やサービスの裏に宿っている神に生かされている。