👆 上海ストリートの昼下がり
今日は仕事で旺角(モンコク)へ行く用事があり、
昼から外出をした。
モンコクは香港の原宿ともいえるエリアで、
オシャレをした若い香港人たちで賑わっている。
途中、上海ストリートの618ビルに立ち寄った。
中は、雑貨や化粧品を売る店が軒を連ね、
どの店も、古き良き時代の香港が体現され、
キッチュでレトロな感じを醸し出している。
館内を歩きながら、ふと、自分は今、
自分の心の中を歩いているのだな、と思った。
自分は今、
自分の心の中を映し出した世界にいる。
背後で神の気配がわわわと立ち上がってくる。
と同時に、
嬉しいような、有難いような、安堵したような、
歓びの感じが空間に立ち込める。
ああ、自分が今、
幻想を見ていようと何をしていようと、
物事が起こっていようがいまいが、
世界があろうがなかろうが、
神の想いはいつもここに〝在る〟のだと解かる。
〝神だけが在る〟が本当に〝感じられた〟時、
〝世界はなかった〟を本当に智ることができる。
そして神は、いつも、ここに在った。
その日の夜は、
セントラルのジムでトレーナーと筋トレをした。
一旦帰宅してから、再度支度をして出かけた。
久々に体重を計ってもらったら、58キロだった。
半年前は64キロだったのでかなり減っている。
しかも、筋肉量は逆に1キロほど増えていた。
「まだ、炭水化物が欲しくならないんです。
ケーキやラーメンも全く食べたいと思わないし」
と、トレーナーに告げると、
全く炭水化物を食べないのはよくないので、
朝だけ、おにぎりを食べるように言われた。
聞けば、小麦より、お米の方が、
血糖値の上昇が緩やかなのだという。
ぜい肉はほとんど削ぎ落とされたので、
今後は筋肉増加に重点を置くことになった。
今日は、60キロのダンベルを両手に持ち、
合計120キロでベンチプレスをした。
8回挙げたところで、もうダメだあ、となる。
「あと二回挙げるっ!潰れても補助するから!」
トレーナーはいつものようにスパルタだ。
そして、大きく息を吐きながら、
最後の力を振り絞ってダンベルを上げた瞬間、
みぞおちに〝ハートの悦〟がドクンと入った。
これをどう説明すればいいのだろう、
在るそのものになった、とでもいうのだろうか、
感じるのではなく、感じるそれ自体が自分だ、
みたいな…。
やばい、と思った瞬間、
トレーナー氏がダンベルを引き取ってくれた。
そんな感じで、
例として、今日の出来事を二つ挙げてみたが、
まあ、だいたいこんな感じで毎日を過ごしている。
仕事中も、創作中も、ずっと神側にいる。
僕の場合は、
現実の出来事は起こっていないんです、
的なアプローチはすでにしなくなっていて、
「何をしようが、どこにいようが神の中」
を完全に受け入れている状態とでもいおうか、
背後だけに開いて生活している感じ。
というわけで、
来週はイースターの休日で五連休となる。
今回が香港で過ごす最後のイースターになる。
思い切り香港を〝感じよう〟と思っている。