👆 仕事帰りにいつものビアカフェで一杯!
今日、仕事を終えて帰宅してみると、
税務署から所得税納付通知書が届いていた。
恐る恐る開封してみると、2020/2021年度の
僕の所得税は約40万円ほどだった。
まあ、金額的にはこんなもんか、と思ったのだが、
11月から僕は、いわば無職となるので、
お金の方は大丈夫かな、と少し心配になった。
というのも、
僕の現預金の大部分は日本の銀行口座にあり、
これまでは、日本へ里帰りするたびに、
まとまった現金を香港へ持ち帰っていた。
しかし、ここ2年、コロナ禍で里帰りができなくなり
香港の口座にある現金が心もとなくなっていた。
ネットバンキングを開設すればよかったのだが、
無駄遣い防止の為、敢えて申請しなかった。
幸い、今の会社の給料は現地で支払われており、
前職の退職金も香港の口座に振り込まれたので
まあ、何とかやってはいけるはずだった。
しかし、それでも来月から働かないわけだし、
香港の口座にある預貯金のみで、
以後何か月かを暮らしていかねばならない。
そこで僕は、ノートとペンを取り出し、
引っ越し代はこれくらいかかって、
家賃はこれだけで、税金はこれくらい、
すると、手もとにはいくら残るので、
いつくらいまでは香港に居ても大丈夫、
みたいな〝算段〟を頭の中でやり始めた。
やってる途中で、あれっ?と思った。
会社を辞めたら収入がなくなり、あとは、
残金でやっていくしかないと思いこんでいる。
どこかの会社に就職をして給料を貰うことが、
収入を得る唯一の手段だと決めてかかっている。
頭では無限の可能性があると分かっていながら、
深いところでは、長年染み付いた会社員気質を
捨てきれていないことに、この時気づいたのだ。
なぜなら、香港にいる間に思わぬ展開が起こり、
働かずに収入を得ることができるかもしれないし、
また、人生を一変させるような出会いがあり、
今とは全く違う生活をしているかもしれない。
何が起こるかなんてそんなの誰にも分からない。
無限の可能性が開かれているにもかかわらず、
無意識の自分はそれを本当には信じていない。
無限の豊かさを自ら遮断していたのだ。
僕の場合、会社員という枠の中では、
そこそこの収入を得ることを許せていたが、
一歩その枠の外に出て何かしようとすると、
途端に感覚がおかしくなってしまう。
まあこれも、身体に染み付いた習慣なのだろう。
そして、新たな一歩を踏み出そうとしているいま、
自分の中に残っている無意識の思い込みを
ひとつひとつ認識し、手放してゆくリハビリの期間
が必要だな、と改めて感じた。
無限の可能性からくる豊かさに開いて、
枠の外に出た新しい自分をなじませてゆく。
香港にいる残りの期間は、
そういう時間にしたいな、と思っている。