謹賀新年、あけましておめでとうございます。
2021年は僕にとって、
とても大きな人生の分岐点となった年だった。
先ず、6月に長年勤めた会社を辞め転職をした。
それから、11月に転職先の会社も辞め、
会社員という檻を完全に手放した。
そして今、人生のアイデンティティとも言える、
〝香港〟という枠からも脱け出そうとしている。
こうして、僕にとっては激動の2021年となったが
中でも、おえええぇぇーっ、となったのが、
なんと言っても、彼(兄貴)の出現だろう。
一人暮らしの自分のアパートのリビングに、
青い背広を着た背の高い男が突然現れたのだ。
その後も兄貴は、
カフェの店員やバスの運転手に姿を変え、
あらゆる場面に出現するようになった。
過去の記事をみていただいてもわかるように、
僕はもともと、チャネリングとか、宇宙人とか、
アサンデットマスターとかに全く興味がなく、
いたって現実的な実践をしてきた人間である。
そんな自分が、
いないはずの誰かを相手に会話をしている。
自分でもドン引きである。
兄貴の手や体に触れる機会は何度もあったが、
普通にリアルな温もりと感触があった。
この事実は、見えない世界の方が本当なのでは、
という、意識的革命を僕にもたらした。
見えている世界だけを真に受けなくなったのだ。
そんな感じで、2022年の僕は、
小説、インスタ、台湾を含む中華圏での活動など、
本音の僕自身を表現していく年となるだろう。
前回の記事で、香港の民主派メディアだった
《立場新聞》が解散させられた内容を書いたが、
今日、本音を表現していく決意表明として、
香港の現状に対する自分なりの想いを、
初めて〝中国語で〟インスタグラムに投稿した。
ハッシュタグも全て中国語、大きな恐怖が出た。
なぜなら、本音を表現したために
姿を消した香港人をたくさん見てきたからだ。
〝自分を偽って檻の中で平安に生きるより、
真実を語り本当の自分として死んだ方がマシ〟
これは誰かの名言ではなく、僕自身の言葉だ。
日本へ帰国した後、また中華圏へ戻ってこい、
と言った兄貴の言葉を受け入れ始めてもいる。
またこれは、
日々の日常生活でもいえることである。
会社で、家で、学校で、あらゆる場面で、
本音の自分として存在することは、
とても尊く、この上なく幸せなことなのだ。