週に三回のペースでゴールドジムに通っている。
ウェアも、靴も、タオルも、レンタルしているので、
いつも手ぶらで行って、手ぶらで帰る。
僕が行く午後の時間帯は、
高齢の男性やおばちゃんが8割くらいを占めるのだが、
それでもやっぱり、体作りの聖地ゴールドジムである。
みんなジムフィットな体つきをしていて、
ぶちゃっている人がほとんどいない。
ゆるい感じのティップネスやコナミとは違い、
みんなきちっとメニューを立て、
自分の体形をキープしている人が多い。
70歳位のおっちゃんでも体は引き締まってるし、
おばちゃんもスタジオではキレッキレで踊っている。
もちろん、本格的なビルダーの人もたくさんいて、
今日は疲れてるから、お遊び程度でやって帰ろう、
と思っても、周囲に釣られついつい頑張ってしまうのだ。
まだ、香港から帰国して一か月半くらいなのに、
香港での生活が遠い昔のことのように思える。
日本へ帰国したらきっと、退屈さのあまり、
刺激的だった香港での超都会生活に思いを馳せ、
あの時はよかったなあ、と懐かしんだりするのかな、
と思いきや、ほとんど、いや、全く思い出さない。
出張であちこち飛び回っていたあの日々も、
ランニングに夢中になっていたあの時期も、
あの時代はあの時代で完璧に終決して、
跡形もなくケリがついて完了していっている。
👇バリバリ〝言い聞かせ〟ながら実践していた頃
なんていうか、
香港で僕を助けてくれた多くの兄弟達は、
日本でも別の兄弟に姿を変え、
変わらず僕の周りにいて助けてくれている。
一見別々の人のように見えるけれど、
僕にとっては常に〝同じひとり〟が、
色々な肉体に姿を変えて、
僕の前に現われているように直覚されるのだ。
香港で別れたAさんを、
日本で出会ったBさんの中に観るので、
Aさんに会えなくて寂しい~っ、とはならない。
僕はすっごく大切な人を突然亡くした経験がないので
何とも言えないが(まあ、父とかは大往生だったので)
亡くなった人も同じように、人生の別のシーンで、
別の人となって、目の前に現われてくるのだろう。
そういう意味で、誰かを失うことは無いし、
どこで何があろうと大丈夫なのだと確信できる。
ひょっとして僕たちは、
これまでたった一人の人としか
出会ってこなかったのかもしれない。