昨日は、
和歌山県高野山にある『奥の院』という所へ行ってきた。
というのも、父が生前勤めていた会社が、毎年7月に、
その年に亡くなった現/元社員の供養祭を、
社霊碑がある高野山でしてくれるというので、
今回、母と一緒に参列してきたのだった。
当日、南海電車の難波駅で会社の人と待ち合わせた。
総務部長と若い総務課の人と組合長がおられ、
切符をもらって高野山行きの特急に乗った。
その年に亡くなった現・元社員の方は9人で、
参列者は僕らを含め6人だった。
それにしても、高野山って遠い。
まず、特急で一時間半かけて極楽橋まで行き、
そこから、ケーブルに乗って山頂まで行き、
次に、車で20分ほどの奥の院入口まで行き、
最後は、社霊碑のある墓地まで坂道を歩く。
👆お坊さんの読経の間中、カラスがうるさく鳴き、
風も吹いてろうそくが消えそうになっていたのに
読経が終わると同時に、ぴたっと静かになった
そういえば、読経の間、背中がぞくぞくしていた
社霊碑の周囲は花で囲まれ、テントも張られてあった。
墓地にお坊さんのお経の声が響く。
読経は1時間近く続き、そのあと、ご焼香👉
お坊さんの法話👉法名板の奉納👉記念撮影、
と続いて、帰りの交通費とタクシーチケットをもらい、
午後2時半ごろにお開きとなった。
(お昼ご飯は、電車の中でお弁当が出た)
👆 奥の院で施餓鬼をしてもらう
書いているおっちゃんの手が美しい
対応をしてくださった総務部長や総務部員の方は、
真夏なのにきちんと喪服にネクタイを着用していて、
汗だくで走り回っておられた。
僕も管理部だったので分るのだが、この日に合わせ、
切符やら、花やら、お坊さんの手配などで、
大変だっただろうな、と推察する。
特に法名板などは、書き間違えているとアウト、である。
総務部長さん曰く、去年はカンカン照りの暑さで、
一昨年は大雨の中、傘をさして行事を敢行したらしい。
それで、今年は雨と日光、両方に備えるため、
テントを張ることにしたのだという。
総務って、人のお世話をする大切な仕事なのに、
会社の中では文句ばかり言われ、あまり報われない。
しかし、そんな総務課のみなさんのおかげで、
僕たちは穏やかで素敵な一日を過ごすことができた。
本当に有難うございました。そして、お疲れさまでした。
高野山ではすでにヒグラシが鳴いていた。
慰霊祭の後、奥の院を散策した。
奥の院に足を踏み入れた途端、空気が変わった。
ひんやりして、体が軽く感じたのだ。
「おおっ、これがパワースポットかあ」
と感慨を新たにした次第であった。