👆 この部屋は広くて光に満ちていた
なおずみさんと飲んで、梅田に泊まった翌日、
茶屋町にある不動産屋を訪ねた。
ここは、梅田で口コミベスト5に入り、
優秀接客応対NO.1を獲得している不動産屋らしく、
ここなら間違いはない、とフラっと入ってみたのだった。
僕の担当をしてくれたのは、今春転職したばかりの、
ちょっとホストっぽい33歳の新人さんだった。
前回の〝スカタン新人君〟のトラウマがよみがえり、
「うわ、またかあ」と一瞬嫌な予感が脳裏をよぎったが、
彼の前職が、レクサスの販売ディーラーだったとかで、
富裕層相手に鍛えられた接客は完璧だった。
👆 家電家具付きだとその日から暮らせる
できる、できない、は別として、こうだったらいいなあ、
という希望を、まず思いつくままに全部出してください、
といわれ、思いつくままに希望を挙げていった。
家具家電付きで、カーテンも、物干し竿もつけてほしい、
トイレと浴室は別で、トイレは最新のウォシュレット、
部屋の角に出っ張った柱がない真四角な部屋、
JR大阪駅か、南森町周辺でないと絶対にイヤだ、
それも新内装で、部屋は最低1Kで8帖以上のところ、
それで、家賃は共益費込みで7万円以内で、とまあ、
言いたい放題にもかかわらず、彼は嫌な顔一つせず
真剣な表情で物件をピックアップしてくれた。
また、車での移動中も、自分の経歴を話しつつ、
何気なく僕から情報を聞き出してゆく手腕は見事で、
「ああ、もう全部この人に委ねよう」という気になった。
そして、彼に連れられ、何件か内見してみると、ナンと、
僕が出した希望通りの物件が本当にあったのだ。
冷蔵庫、洗濯機、電子レンジだけでなく、
ドライヤーや掃除機や電子ポットまでついている。
それにどれもほとんど新品である。
家賃は予算の7万円を少しだけ超えてしまうが、
香港では家賃を55万円も払っていたので、
7万円が格安に思えてしまう。
それに自分で家具家電を揃える費用に加え、
退去時にそれらを処分する費用を償却してゆけば、
実質の家賃と共益費の総額は6万円くらいになる。
👆 この部屋はちょっと狭いかも
(第一候補の部屋の写真を撮るのを忘れた)
店長と担当者が何やら怖い顔で話し合っている。
いまの僕は早期リタイアをしたプーなので、
このままだと信用会社の審査が通らないのだという。
その時、僕は、今この瞬間の神に強烈に委ねていた。
なんていうか、素粒子の世界にフォーカスしていた。
ダメならダメでいい、ただ今に委ねていた。
やがて店長が、就労証明代行会社に依頼をして、
裏の手で処理してもらえる手はずを整えてくれ、
なんとかこの問題はクリアできた。
しかし、そのフラットは、8月半ばまで契約が残っており
それからリノベをすると、入居は8月下旬になるという。
その夜、入居が一カ月先になるのと、
僕の希望通りの家賃にできなかったことを気にした
担当者から夜10時ごろにLINEが入り、
「本日、星谷様の話を色々とお聞かせていただき、
自分なりに再度物件を吟味させていただいた結果、
即入居可の物件をいくつかピックアップできました。
まずはご覧になるだけでもご覧になり、
それから最終決定をされてはいかがでしょうか」
という内容だった。
結果、あさっての台湾語の授業の後に再度内見し、
それで最終決定をすることになった。
とまあ、そんなこんなで、てんやわんやな一日だったが、
強烈に、今この瞬間に開き、兄貴の方向(背後)に、
開いていた一日でもあった。
そこに、今に在ろう、とか、委ねよう、という自分は無く
直に、その今の在りようだけになっていた。
(〝なっていた〟という状態でもなく…)
👇今この瞬間に在る神に抵抗しないシリーズ
復習がてら読むべし!
秋から、新しい場所で、新しい生活が始まると思えば、
なんだかすっごくワクワクした気持ちになった。
36℃の炎天下の中、
スリーピースのスーツを着て案内してくれた担当者の方、
本当にご苦労様でした。
そして、これからも、よろしくお願いします。