自分だけが夢の世界に属さなくなった孤独感、
この世界で獲得するための何かをしていない焦燥感、
ベールの外側にいることからくる不安感、
兄貴はこんな思いをさせるために僕を帰国させたのか、
と、最初の頃はちょっと兄貴を恨んだものだ。
僕の場合、一日中不快感にうち震えている訳ではなく、
朝、ベッドで目が覚めてから起き上がるまでの数分間、
みぞおちの辺りがビュンビュンと疼きまくる。
しかし、これが、檻から出たことで起こる恐怖感であり、
無限(ゼロ地点)に立った時に、誰もが反射的に感じる
副反応のようなものだと理解できていたので、
別段、手放そうとか、見過ごそう、とかすることもなく、
ただ、苦しいなら苦しいまま、その有り様のままでいた。
なんせ今の僕は、檻から出所(笑)したばかりであり、
実相世界復帰ホヤホヤの身である。
当たり前に現実を生きている99.9%の人達の中で、
そこから飛び出してしまった自分がひとり。
なぜなら、僕の周囲で檻の外にいる兄弟は皆無であり
スピ仲間でさえ、私は奇跡講座、私はバシャール、
という風に〝ジャンル(檻)〟の中で語ってしまうので、
この人智を越えた広大さを共有できないでいる。
それでも、新人さんが新しい職場に馴染んでいくように
僕も次第に無限に在ることに腹が据わってきた。
不安や焦燥や恐怖と認識していたものが実は、
神の悦びであり、ハートの愛であり、実相の平安
そのものだったことが、はっきりし始めている。
苦しみや動揺を感じている時、
神の悦びしかないのにそうじゃないものを感じている、
ではないのだ。
実在は、神しかなく、悦びしかなく、愛しかないのなら、
今感じているその不快感も、悦びであり、愛である。
だから不快感を罪悪として観てはいけない。
以上、
出所ホヤホヤの星谷による、檻の外からの報告でした。