👆いろんなお酒が楽しめるKOHAKU
今日は終日篠突く雨だった。
そんな中、ビンセントと一緒に門戸厄神へ行ってきた。
門戸厄神は、厄除けの神様として知られていて、
僕も毎年、日本へ帰国した際にお祓いをしてもらい、
もらったお札を香港へ持ち帰っていた。
毎年、古いお札を返し、それから御祈祷をしてもらい、
新しいお札をもらうのだが、ここ4年間、
コロナで帰国できず、古いお札を返せずにいた。
それでふと思い出し、ビンセントも行きたいというので、
お札を返したついでに、一緒に御祈祷もしてもらった。
👆門戸厄神は節分の頃にはすごい混雑する
「いままで僕を守っていただき、ありがとうございました」
と唱えながら、返納所でお札を返した。
胸の奥に暖かい何かが、わわわ、とこみあげてきた。
お坊さんに御祈祷をしてもらっている時も、
ただ無心で今この瞬間に在る神を感じていた。
(以前は心の中で願い事ばかり唱えていた)(笑)
「錫杖を振るので、心の中で願い事を唱えてください」
と言われ、恐れずに生きていけますように、と祈った。
どうしてこんな言葉が出てきたのか分からない。
普段は、もっとお金が、とか、仕事が、と祈るのに…。
で、御祈祷が終わり、お札を頂く段になって、なぜか、
お坊さんが、事前に用意されていた大きなお札を、
小さいお札と取り換えて僕に渡した。
というのも、御祈祷料は通常1万円なのだが、
僕はいつも、1万5千円納めていて、その場合、
通常よりも大きいお札がもらえるのだった。
なのにどうして小さいお札と取り換えるのかと訊いた。
「大きなお札は、2万円以上納めていただいた方に
差し上げております」とお坊さんが説明した。
「いつもは1万5千円で頂けていたのですが…」
と僕が言うとお坊さんは再度確認しに行き、
やはり、2万円以上からとなっています、と言われた。
「じゃあ、1万円も、1万5千円も同じなのなら、
余分に払った5千円を返してください」
と言いそうになったのだが(昔の僕なら言ってた)、
そこは僕だって奥ゆかしい日本人のはしくれ、
分かりましたと言ってお札をもらった。(えらいっ!)(笑)
👆 牛肉のワイン煮込みが美味すぎ!
ふたつ頼めばよかったと思うほどうまい
大阪へ戻り、一旦ビンセントと解散した後、
夕方、再度待ち合わせて夕食を食べに行った。
毎度おなじみのフレンチレストラン〝紅白〟へ行った。
昨日の焼き鳥屋しかり、紅白しかり、
やはり外国人が一人で入るには敷居が高いらしく、
僕がいることで、すごく楽しんでくれて何よりだった。
いろんなワインを楽しみながら、
今日起こった1万5千円事件をビンセントに話した。
彼は、5千円返してもらえばよかったのに、と言った。
まあ、お寺でお金のことを云々するなんてイヤらしい、
と言う人もいるが、どうして小さいお札なのか、と、
ちゃんと訊けたことで、愛でその場を去れた。
5千円返してください、も、ちゃんと話を聞いたから、
納得して、言わない、と自分で決めることができたのだ。
もし、何も言わずに立ち去ったら、表面は穏やかだが、
この微妙な気持ち悪さを、ずっと引きずっていただろう。
👆 僕にはパフェは無理!
お腹いっぱいになり、ほろ酔い気分で店を出た。
と、ビンセントがパフェを食べたいと言い出した。
ええーっ、マジか!
日本名物のパフェを食べずして、
香港へは戻れないと言う。
甘味処の老舗〝ミツヤ〟へ連れて行った。
オッサン二人、夜のパーラーでパフェを食べる。
くううーっ、シュールだわあ。
家にお札を飾り、今年一年、よろしくお願いします、
と手を合わせた。
泣きたくなるような優しい気持ちが込み上げてきた。
この時、なぜだかわからないけれど、
今日もらったこのお札で正解だった、とピンときた。
他のお札ではだめだったのだ。
このお札でなければならない必然性があったのだ。
というわけで、
今日はこんな感じの夢でした。