この夏、
エックハルト・トールの《パワー・オブ・ナウ》を、
もう一度初めから、じっくりと読み返してみたのだ。
というのも、多くの非二元の先生と呼ばれる人たち、
大和田菜穂さんや、溝口あゆかさんや、じゅんころさん、
など、覚醒体験をした(悟った?)人たちの多くが、
ごく初期の段階で、この本に触れているからだ。
そして、なぜかみんな、この本を読んでいたことを、
あまり言いたがらない(笑)
〝いま、この瞬間を、
あるがままに受け入れることが許しです。〟
〝すべてをあるがままに受け入れると、物事を、
ポジティブ極とネガティブ極に分類しなくなります。
これが「許し」には、不可欠な要素です。〟
〝思考とは、終わりのないひとり言、です。〟
〝生きることの秘訣は「(肉体が)死ぬ前に死ぬこと」
であり、しかも「本当の自分は死なない」
と、悟ることだといえるのではないでしょうか。〟
《さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる》より~
まあ、スピ兄弟であれば必ず一度は読んだことがある
名書だが、いま、改めて読み返してみて思うのは、
ここに書かれていることを、ただ頭で理解して、
「ああそうか、わかった!わかった!楽になった!」
で終わらせてしまうのではなく、実際の生活の中で、
その事実の通りに、本気の本気で実践したならば、
「そりゃあ嫌でも悟るわなぁ」という新たな感慨である。
僕たちは、常に〝いま〟に抵抗している。
選手がオリンピックで金メダルを取って、
勝利の歓びに酔っていたのが、しばらくすると、
だんだん不安感が追い付いて来て、次の瞬間には、
4年後に向けてどうしよう、とはじまる。
仕事が休みになって、やっとゆっくりできる、
となった途端、何かせねば、と走り出す。
〝いま〟に抵抗しながら神(悦び)から逃げている。
〝いま〟という喜びに気づきそうになると、
そこからひょい、と逃げてしまうのだ。
そして、ここまで学んできたスピ兄弟であるのなら、
そういうの、もうそろそろ、やめようよ、
ここいらで本気(少しの意欲?)をだそうよ、
という話である。
「今に開いて抵抗せずそのままの流れを受け入れる」
を、そのままの通りに生きるのだ。