香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

わけもなく苦手な人


↑ファーちゃんのデスク。彼女はいま故郷の海南島に帰省中でお休みなのだ。

今日も朝から深圳(しんせん)の工場へ。

定例の部長会議に出席する。毎度おなじみの濃いメンバー。


品質に問題がないにもかかわらずISO事件でおなじみの品管部長が

生産のGOサインを出さないため、納期に出荷できないと、台湾人の製造部長が文句を言う。

しばし、品管vs製造の熱い火花が散る。


以前、「僕はこの工場に必要なんでしょうか」と訴えていた、あのエンジニアの彼は、

「本社の服装規定に革靴着用と書いてあるのに、ここのオフィスでは、

全員会社支給のサンダルを履いているんですけど…。」

と何ともピンポイントなツッコミを管理副部長にいれる。

「サンダル履きは社長の指示です。文句があるなら社長に言って!」

と女性の管理副部長に逆切れされ、エンジニアの彼はしゅん。


僕が財務諸表を説明していると、

以前、例のチケット購入の件で香港事務所まで電話をかけてきて、

やいのやいの言っていたあの購買部長が、勘定科目のこまかな矛盾点を突いてきた。

僕は「売り上げ減少!」とか、「最低賃金のアップ!」とか、

「社会保険料率の引き上げ!」と、彼の質問に順々に答えながら、

彼に対するこの妙な心地悪さは何なんだろう、と考えていた。


どんな人にも〝訳もなく苦手〟な人物がいるものだが、僕にとって彼がまさにそれだった。

怖いというのでもなく、嫌いというのでもない。別段怒りなどもない。

なのに、彼の前だとなぜか態度が不自然になるというか、緊張するというか、

へんな居心地の悪さを感じてしまうのだ。

普段の彼はとても穏やかで礼儀正しく、彼との間に何か溝があるというわけでもない。

そういった居心地の悪さを感じる要素など全くないにもかかわらず、なーんかだめなのだ。


会議の間中ずっと、僕は彼に対する〝不快なソワソワ感〟を兄貴に渡し続けた。

前世で彼と何かあったと直感する。 エゴの〝特別な関係〟…。

その関係がどんなものであったのか、追及するのは時間の無駄というものだ。

でも、父が待つ我が家へ帰還するには、この延々繰り返してきたであろう

〝幻想の関係〟を今回で終わらせる必要がある。

僕は彼の顔を直視しながら心の中で「出てきてくれてありがとう。」とつぶやいた。

心地悪さをじっと観察する。それから、兄貴にそっと差し出す。

ひょっとして僕は彼の事をすごく好きだったのではないか、とこのとき気がついた。

それでもうまく赦せない。

でもこれからも、事あるごとに、この兄弟が見せてくれるのだろう。

そのたびに気づいて赦す。


そうこうしていると、ある奇妙な感覚に襲われた。

長細い楕円形になった会議室のテーブルについている人たちが皆、

どこか人間ではない、ゾンビやグレイのような化け物に思えて、気持ち悪くなったのだ。

僕はここにいる人たちを今まで何の疑いもなく、佐藤さん、福田さん、鈴木さん、

と思って接してきたが、それが突然、見知らぬ〝不可解な生物〟に見えたのだ。

「なに、この気持ち悪い生き物は…。」

「なんで自分はこの気持ち悪い生き物を、いままで佐藤さんだと信じてきたんだろう。」

そう思った瞬間、ぞっと鳥肌が立った。

エゴのトリックだ。オレは騙されてた、と思った。

と、少しして、聖霊兄貴が入ってきた。

ハートの光が戻ってくる。

ああ、もう肉体としてのこの人たちにかまう必要はないのだ、と思った。


↑レトロな香港警察の建物。
午後からデスクワークをする。

様々な申請書に許可のサインをしている間も、

いつものようにいろいろな人が、何やかや言って来る。

が、どうも今日に限って赦しの切れがイマイチなのだ。

「自分が会社を辞めれば、この人たちみんないなくなるんじゃん。」

はい、ちゃんちゃん!

という安易な考えがすぐに頭をもたげ、赦しが〝スカ食らって〟しまうのだ。

「いまこれを赦さなければ、また次のステージで、

グレードアップした別バージョンの兄弟と状況を用意することになりますよん。」

と兄貴の声が聞こえてくる。

いやだ!


↑お昼休みには『赦しの12ステップ』という本を読む。えらい。