香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

老師が悟った日の話【井上哲玄老師】Part-3

👆 「老師!ツーショットいいっすか?」

          と言ったら、気軽に応じてくださった

 

 

この日はどうしても老師に聞いてみたいことがあった。

 

老師ご自身が悟られた瞬間、のことについてだ。

 

なので「老師が悟られた時のことを聞きたいっす!」

 

と素直に質問したら、笑顔で語ってくださった。

 

 

それが何年の事だったかは思い出せないが、

 

12月30日だったことは覚えている、

 

と老師はおっしゃった。

 

その日、老師はお寺で大掃除をしていたという。

 

年末のお寺は、まさに戦場の如く大忙しで、

 

舌で舐めることができるくらい、寺中を隅から隅まで

 

ピカピカに掃除しなければならず、この日も老師は、

 

朝5時から掃除を始め、お昼ご飯も立って食べ、

 

いっときも気を抜くことなく働いていた。

 

午後の遅い時間、ようやく仕事がひと段落して、

 

やれやれと居間の畳の上に座った時のことだ。

 

そのとき、テレビからはドラマが流れていて、

 

あ、ドラマやってる、と思った次の瞬間、

 

意識が完全に〝落ちて〟しまったらしい。

 

次に「ダダダダーッ…」というすごい音で我に返った。

 

それはテレビドラマの中で降っていた雨の音だった。

 

完全に認識が落ち切って、再び知覚が戻ったとき、

 

老師は、自身に決着がついたことを悟られた。

 

 

 

 

 

 

「認識が落ち切っていたのはどのくらいの時間ですか」

 

「決着がつく前と後ではどう違うんですか?」

 

「悟った後、何をしてたんですか?」

 

「最初、悟ったことを誰に言ったんですか?」

 

「周囲で大騒ぎになったりしなかったんですか?」

 

 

もう、俺の質問が止まらない。

 

隣の伊原剛志が、何てぶしつけな、というような目で、

 

こちらを睨んでいる。(自分も聞きたいくせに…)(笑)

 

「あなたに質問されて、今初めて気づいたんだけど、

 

 あの時、ドラマの中で降っていた雨の音を聞いて

 

 はっと我に返った後からの事を全く覚えていない」

 

と老師はおっしゃった。

 

そして、それから2年くらい経ってはじめて、

 

大悟したことを、奥さんに打ち明けたのだという。

 

お坊さんは皆、悟るために修行しているわけで、

 

それが起きた、となれば大変なことである。

 

なのに、

 

そんなすごいことを、2年も誰にも言わず、

 

最初に言ったのが師匠でも先輩僧侶でもなく、

 

奥さんだった、なんて…。

 

これが僕だったら「聞いて聞いて」という感じで、

 

即行でぺらぺら喋りまくってたと思う。

 

しかし老師は、

 

〝悟った自分〟というものを一切相手にせず、

 

2年間も、解脱したまま、普通に過ごされた。

 

というか、

 

悟った自分、悟ったことを知っている自分、

 

というものさえ無い状態で二年間も過ごされた。

 

だからこそ、1ミリもブレることなく、

 

今なお、法を解くことができているのだろう。

 

 

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老師は、92歳とは思えないほどお元気だった。

 

特にお弟子さんも付かず、奥様と二人暮らしなので、

 

今でも、自分で車を運転してスーパーに行くし、

 

スマホを脇に置き、普通にアプリも使いこなしている。

 

段差や敷居の多い古民家の中もスイスイ歩かれ、

 

この日は奥様が仕事でお留守だったので、

 

お茶の用意とか座布団運びも、ご自分でされていた。

 

(👆 てか、お前がやれよっ! from 全舎弟)

 

お元気なうちに会っておかねば、と思って来たのに、

 

まだまだ大丈夫じゃん、と思った。

 

(自分のおじいちゃんちに遊びに行ったら、

 

 意外と元気だったので安心した、みたいな…?)

 

哲玄老師、これからも末永くお元気で。

 

また遊びに行きます、あ、えへん、もとい、

 

また、ご指導を受けに参りますっ!

 

ありがとうございました。

 

 

※基本在家信者でなければ、老師との1対1での

 直接セッションは受けられませんので、

 直接のご訪問はお控えください。

 (HPからお弟子さんにお問い合わせ願います)