昨日は広州日帰り弾丸出張だった。
融資の件と一般口座開設の件で、東京三菱UFJ銀行を訪ねた。
最低三年は重宝させてもらわねば割りが合わないとばかりに、
日本で買ったスーツを着、アルマーニの〝とほほネクタイ〟を締めて行った。
11時のアポだったが、列車で広州に着いたのが10時半。
おまけに、広州交易会の真っ最中で、タクシー乗り場には白人さんたちの長蛇の列が…。
とりあえず、地下鉄を乗り継ぎ、何とか銀行までたどり着いた。
もちろん〝父しかない〟の位置にいて、場所を探している自分も含めて起こってないと、
ただ、ただ、マトリックスのような映像の中を進む。
細かな手続き上の話を1時間半ほどしてから、とんぼ返りで香港へ戻る。
来週はいろいろとやること山積みだが、今週のお仕事はとりあえずこれで終了だ。
そして、今日土曜日は、ゆっくり家でお籠りを決め込んだ。
初めは小説を執筆していたのだが、途中からなぜかYOUTUBEの中を彷徨い始め、
途中でスポ根アニメの『エースをねらえ!』を見出したら止まらなくなり、
岡ひろみが努力に努力を重ね、血を吐くような猛特訓の末、
とうとうお蝶夫人に勝つ最終回まで、一気に観た。
と、ケータイが鳴る。仏山工場の総経理からだ。出る。
見れば、ケータイの着信記録に6回もの不在着信が入っていた。
支払いの件で聞きたいことがあったらしいが、僕が出ないので自分たちで何とかしたらしい。
最後「工場のみんなは土日も返上して、生産ライン立ち上げの仕事をしているのですよ。」
と言われた。
こんなの幻想だと、普段は何とも思わないのに、電話を切った後、強烈な罪悪感が出てきた。
みんな、ライン立ち上げのために、夜遅くまで、ふらふらになりながら、
歯を食いしばって頑張っている。成果を出すために目標に向かって耐え忍んでいる。
『エースをねらえ!』を見た後だったから、石のような信念、必勝のための苦行、
エースを取るための地道な努力、といった言葉がリアルに込み上げてきて、
そんなことをこれっぽっちも思っていない自分に罪悪感を感じてしまったのだった。
これは〝ひとつの意識がエゴを利用して創り出す妄想ドラマ〟だと分かってはいるけれど、
うまくいかなかった。
こういうときは、自分が投影しているだれか信頼のおける人から、ズバリ、
同じ言葉を言ってもらうのが一番だと思い、乙女ののりちゃんに「どうしたらいい?」
とSKYPEでチャットを送った。すぐに返事が来た。
「罪がある」と本当に信じているんだなって、
「神からの分離」を 本当にとことん信じているんだなって認識するチャンスにして、
けど〝それは大きな勘違いなんだ〟って兄貴に明け渡すの。
赦した後 ビュンビュンがあっても無くても構わない。
無視。
そのままでもいいから放っておく。
自分で同じことを思っていても、第三者から言われた方がバコン、と入るときがある。
光の依頼書を兄貴に渡し、残ったびゅんびゅんには一切関わらない。放っておく。
関わらないだけではだめで、赦して、渡して、関わらない、
というステップが大事なんだな、と実感した。
また、エゴ自体は何もすることはできず、
その後ろでひとつの意識がエゴを操っていることも解かった。
幾人もの他者(エゴ)に何か別々のことを言わせているのは、背後にある意識だったのだ。
赦して、父しかない、の位置に留まっているうち、
総経理の言葉が〝好きだよ!〟に聞こえ、ちょっと泣いた。
何を聞いても、好きだよ、にしか聞こえない。
ありがとう!