いま、フィリピンのホテルにいる。
今日はフィリピン一日弾丸出張だった。
午後1時に工場へ着き、夜9時まで仕事をした。
在庫数がなぜか去年より2倍に脹れあがっており、
ずっと、いろいろ走り回り、原因調査をしていた。
結果、2年前の在庫のカウント方法に問題があり、
労務費の計算方法も間違っていたことが判明した。
レポートを工場長にメールし、ホテルへ戻った。
そう言えば、今日何も食べてない。
ミニストップで、チャーシュー饅を二つ買って食べた。
毎度おなじみの工場長はマニラ出張で不在だった。
工場で何やかややっていても、やっぱり静かだ。
決定の主体の位置から見れば、
そこには誰もおらず、自分さえいない、と分かる。
明日は朝4時に起きて香港へトンボ帰り。
しかし、こんな早い時間に眠れるわけはないので、
明日の仕事に支障が出ないよう、
今日だけ催眠導入剤のレンドルミンを1錠飲んだ。
夕方6時ごろ飲んだので、そろそろ聞いてくるはず。
4時間だけ効くおくすり…。
そして、朝4時に起きて空港へ…。
しんどい。チョー眠い。
そんな朦朧とした意識の中、飛行機に乗っていると、
〝2度の反転〟という言葉がばん、と入ってきた。
もちろん、意識の反転のことだ。
最初の反転は、
意識が前方の景色(スクリーン)に落ち込んでいる意識が、
背後の虚数空間にくるりと反転してしまうことで、
〝決断の主体がある位置〟を発見すること。
そして、2度目の反転は、決断の主体自体が反転する。
一回目の反転を起こしたエゴの自分が、それでも、
〝決断の主体がある位置〟からの赦しを続けていくと、
やがて、決断の主体が自分のように思えてくる。
すると、外の世界が,
大型画面に映る映像のように見え始め、
たとえ、自分を含む多くの登場人物が、
てんやわんやしている画面を見ても、
そこに意味を見いだせなくなる。
それでも、聖霊兄貴へ全託し続けていくと、
幻想の画面から段々意識が離れはじめ、
聖霊兄貴と一体になり始める。
そして、決断の主体自体が、背後へと反転し、
そこで、我々はついに父(神)に出会うのだ。
学生の頃、深夜に自分の部屋で受験勉強をしているとき、
背後に誰かがいるような気配がするのだが、
なんか怖くて、振り向けなかった経験があると思うが、
たぶん、あんな感じなんだと思う。
二度目の反転の際、
決断の主体が振り向いて、神に出会ったとき、
恐怖でまた前を向き直さないように、
僕たちはいま、ここで、練習と準備をしているのだ。
ほとんど夢うつつのなか、香港に着いた。
ああ、もうへろへろ。