
👆40年ぶりの再会
1年前に京都の祇園で僕の帰国祝いをしてくださった
T医師から突然のLINEが来た。
古い友人のK氏(73歳/台湾在住の日本人)が、
旅行で京都に来るので、晩飯を一緒にしないか、
という内容だった。
もちろん、僕は二つ返事でオーケーした。
(試験のことも気になったが、車中で勉強すればいい、
と、高尾の時同様、むりくり自分を納得させた…)

👆 ホテルオークラ京都のロビー
午後五時、待ち合わせ場所であるホテルオークラの
ロビーのソファーに座り、試験のノートを見ていると、
うしろから頭をポンポン、と撫でられ、見上げれば、
見知らぬオッサン(おじいさん?)が立っていた。(笑)
え?K氏なの?まったく面影がない。(爆)
戸惑いながらも僕はK氏とハグを交わした。
うしろには、T医師と、K氏と一緒に事業をしている、
台湾人の簡さん(46歳/ヘアメークアーティスト?)
が立っていた。
一通り挨拶を交わした後、夕食まで時間があったので
T医師の家でビールでも飲もう、ということになった。

👆 京都南座。紀香も来てるのかな?
T医師のアパートは、
ホテルオークラから歩いてすぐのところにあった。
再会を祝い、ビールで乾杯をする。
K氏に会うのはまさに40年ぶりだ。
高森さんに出会う数年前、僕がまだ大学生のころ、
当時通っていた、梅田ヒルトン内にあった、
エグザス(なつかしい響き!)というジムで知り合い、
それからよく遊ぶようになった。
T医師も、K氏も、僕より10歳以上年上だったので、
頼れるお兄ちゃんという感じで、いつもくっついていた。
K氏は日本で会社員をした後、61歳で台湾へ渡り、
台北市内にマッサージ店を開いた。
お客は、ツアーガイドが連れてくる日本人観光客で、
コロナの時は商売も瀕死状態だったが、
なんとか持ちこたえ、今は軌道に乗っているという。
(コロナ以降、台湾は日本人の人気の旅行先らしい)
眼前のK氏を見ながら、これK氏じゃない、と思った。
顔や、体つきや、声といった物理的な変化だけでなく、
キャラも含めて、もう、全くの別人、だ。
当時のK氏はおっとりした、穏やかな人柄で、
僕も、K兄ちゃん、と言って慕っていたが、
今の彼は外国で揉まれまくったせいか、
ハッキリ物言うキャラに変身信していた。
1人の人間が、様々な経験を経て歳を取り、
性格も外見も変化していった、のではなく、
40年前に見ていた彼は、その瞬間の彼であり、
今、目の前にいる彼とは何の関係もない。
今、眼前にいる彼は、突然、今、作られた、
素粒子の影に過ぎない。
そう考えると、過去に自分を傷つけたあの人も、
また、あの当時、誰かを傷つけた自分も存在しない。
本当に幻想だ、と感じた京都の夜だった、どすえ!
(つづく…)