今日は、強制積立金の払い戻し手続きをしに、
ワンチャイの民政中心まで行ってきた。
強制積立金とは、日本の退職金のようなもので、
毎月給与の5%が強制的に積み立てられ、
65歳になった時に一括で受け取る仕組みだ。
この積立金は、信託会社によって投資運用され
運が良ければ、元本を大幅に上回る金額を、
65歳になった時に受け取ることができるのだ。
しかし、僕は今回日本へ完全帰国してしまうため
65歳を待たずに受け取ることが可能となる。
👆 民政中心のカウンター
最近は移民する香港人が増えて忙しそう
僕の場合、日本採用の香港駐在員として、
日本で厚生年金に加入していたので、
この強制積立金には入っていなかったのだが、
先日、香港大学で講師をしていた3年間だけ、
この積み立てをしていたことを思い出した。
当初は、積み立てと言ってもたった3年だし、
それもアルバイト程度にしかやってなかった。
手続きも面倒なので、もういいかな、
と思っていたのだが、金額を調べてみると、
なんと、200万円になっているではないか。
香港大学で教えていたのは約20年くらい前で、
その間、ずっと投資運用され続けてきたのだ。
「うわ、200万円あったらこれで税金払えるやん」
とうわけで、いそいそと手続きに行ってきた。
まず、民政中心という政府機関へ赴き、
そこで謎の宣誓をしなければならない。
民政委員の前で、
「わたしは2度と香港に住むこともなく、
香港で働くこともありません」
という宣誓文を読まされ、宣誓証明書に
サインとチョップを押してもらう必要があるのだ。
もちろん、宣誓したからと言って、
また香港に住むこともできるし、働くこともできる。
レセプションで申請書類を渡すと、暫くして、
名前が呼ばれた。
英語と広東語の宣誓文を読まされたあと、
サインとチョップが押された証明書をもらった。
その後、投資信託会社であるHSBCへ行き、
強制積立金返金申請フォームと、
宣誓証明書を提出して終了となった。
お金は一か月以内に振り込まれるという。
こうやって、僕の香港撤退作業が始まった。
これから、ケータイ電話、銀行の住所変更、
引越し見積もり、家具や電化製品の処分、
など、地道な作業が待っている。
それでも、今この瞬間からズレずに過ごす。
過去と今、今と未来は繋がってはおらず、
今この瞬間は独立したひとコマに過ぎない。
なので、今自分は、
このまま日本へ帰ってしまうと思っているが、
5分後に、ええーっ!というようなことが起こり、
来月にはニューヨークにいるかもしれない。
(眞子さま~)
今と一秒後には何の関連もないと解かれば、
1時間後に全く違う展開が起きても当然と思える。
例えば、
今貧乏であっても、明日大金持ちになってる、
みたいな…。
一秒後も、今と同じである必要なんかない、
ということを許可するのは自分だ。
まさに、一寸先は光、である。