香港さんといっしょ!ー純粋非二元で目醒めを生きるー

欲望都市香港で覚醒した意識で生きることを実践中。今回を最後の生にするための日常を綴っています。

上海こわい!



上海二日目。

午後、弁護士との打ち合わせを終えた後、

ホテルへ戻ろうとタクシーに乗った。

タクシーの中でうたた寝をし、目覚めたらちょうど、

上海事務所のビルの前を通っていたので、

ホテルに戻る前に事務所に寄ってみようかな、と、

〝ふっ〟と思い立ち、そこでタクシーを降りた。

事務所に行くと、事務員の彼女は不在だった。

ひとり、事務所で仕事をし、帰ろうとしたとき、

ものすごい大雨に見舞われた。

雨が止むまで三畳ほどの激狭な事務所にいると、

事務員の彼女から電話がかかってきた。

いま、事務所にいると告げて電話を切ると、

しばらくして、レンタルオフィスの受付の男性が来て、

事務員の彼女のデスクの上に置いてある鍵を

持っていこうとしたので、あわてて制止した。

訊けば、事務員の彼女から電話があり、

鍵を預かってくれるよう依頼があったのだという。

「怪しい!」とピンときた。

「この鍵は会社のものだから渡せない。」と言って、

受付の男性を追い返した。


何のためらいもなく、即行、彼女の引き出しを開けた。

今朝、ないないと言って大騒ぎしていた財務印が、

引き出しの中から出てきた。

財務印のほかに法人代表者の印鑑もあった。

このふたつの印鑑があれば、

上海事務所のお金を自由に引き出すことができる。

ひとつしかありません、と言って渡された金庫の鍵も、

スペアキーが引き出しの中に入っていた。


引き出しに入っていた全ての印鑑類を回収する。

ありませんと言っていた銀行のカードも回収する。

その他、必要な書類も全て回収した。


事務所にあるものは全て会社のものであるので、

香港や中国拠点の最高責任者である僕が、

事務所内のものを回収しても罪ではない。


ただ、ホテルへの帰り道、

とっさに自分の取った〝夢の行動〟が、

果たして正しかったのか、と自問自答した。


ホテルの部屋で、

自分が投げつけた運子ちゃん(投影物)である彼女を

決して罪人にはしないとひたすら自分を赦し続けた。

その上で、明朝、僕が泊まっているホテルに来るよう

彼女にメッセージを送った。

明朝、彼女はやってきた。

会社がリストラしようとしている事を、

彼女はすでに察知しているようだった。

財務印を隠したのは彼女なりの保険だったのだろう。


彼女は言った。

「勝手に引き出しを開け、会社のものを持ち出した。

あなた(僕のこと)がしたことは窃盗ですよ。」と…。

そのことについては申し訳なかったと素直に謝った。


そして、あんなに探していた財務印が、

なぜ机の中にあったのか、と問いただせば、

「机の中にあったことに気がつかなかった。」

と言われた。


信頼していたのに、と言って彼女は泣きだした。

それはこっちのセリフだよ、と思いながらも

これは自分の夢の登場人物で本当ではない、と、

ハートを意識しながらじっと彼女を見つめ続けた。


彼女がスマホで録音していることも見抜いていた。

これ全部ウソの世界なんだ。

結局、空港に向かう時間が来て、そのまま別れたが、

〝今後彼女はどんな挑戦をしてくるのだろう〟という

内部から出てくる想いを赦しつつ、空港へ向かった。


いやあ。それでもきつい。

聖霊兄貴に渡しても、渡しても、

びゅんびゅんがものすごい勢いで噴出してくる。

自分の信じているものが出てきて消される瞬間なのだ

とわかってはいても、つらい。

つい逃げたくなって、これはただの仕事じゃん、

と思おうとしても、だめ。


この事をコンババ管理部長に報告した。

ちょっと罪悪感を感じて落ち込んでいると話すと、

自己嫌悪に陥る必要はない、もし自分であっても、

きっと同じことをしていただろう、と慰められた。

そして、彼女は来週から自宅待機させるという。

今後、僕はしばらく上海事務所へは行かず、

別の本社の女性が上海へ出張し、

事後処理にあたることとなった。

一応印鑑類が全て回収できたので強気には出れる。

印鑑を補償金の交渉材料に使われる可能性は

なくなった。

デイヴィッドが、

著書『覚醒へのレッスン』の中で述べているように、

僕もいよいよ、仕事の人間関係、

あらかじめ定められた役割による関係の全てを、

放棄する時が来ているのだな、と感じている。

エゴの相互依存関係の中で生じる、

職務、責任、義務、の中での赦しを卒業する時が、

来ているのだと直感する。


何はともあれ、

今年の夏がひとつの削除のピークとなるだろう。

自己の罪悪感を投げつけた

多重人格者である大量の他者を赦し、統合してゆく。

もう、自分の判断でできる範疇を超えている。

自分でどう決断を下して行動しても、

間違えてる気がする。

もう四の五の言わず、故郷帰還のプロである

聖霊兄貴に従うしかない、と感じている。


そうやって香港に戻り、夜、松居一代の動画を見た。

昼間の事務員さんの僕を睨み付ける表情が、

松居一代のおどろおどろしい声色とオーバーラップし

恐怖に震えた。(笑) 

こ、こわいよ〜ぉ!