ずっと以前にも紹介した、
香港名物〝呪い屋〟のおばさんたちだが、
僕の家の近くの高架下でやっていて、
それが最近、連日大盛況なのだ。
いつ見ても、順番を待つ人の列ができている。
だいたい、呪師のおばさんが、幾人かいて、
それぞれ独自のやり方でやっているが、
僕はよくわからない。
お札を燃やしながら、その煙を体に吹きかけ、
なにやら呪術を唱えていたり、
誰かの名刺をスリッパでたたいたりしている、
これは伝統ある香港の文化の一つとして、
地域の人たちにも受け入れられている。
消えてほしい人を消すだけでなく、
自分の邪気を払いに来る人もいる。
こう聞くとちょっと怖くなるが、
どうせ心の中でずっと思っているのなら、
思い切り怨念を出す一種の儀式として、
使えるのかもしれない。
あ、そうそう。
昨日、本棚を整理していたらこんな本があった。
『呪い方教えます』という本。
陰陽道、修験道、丑の刻参り、古神道など、
日本古来の呪い方が詳しく解説されている。
この本の冒頭には、
読者、術者の身に何か起こっても、著者、監修者
出版社は一切責任を負いません、とある。
僕は20年ほど前にこの本を購入し、
貴重な本だったので捨てずに持っていた。
(僕は読まなくなった本をポイポイ捨てるタイプ)
この本の中に、
別れた恋人が戻ってくる呪術、というのがあり、
当時大失恋したばかりの僕は、
もう藁をも掴む気持ちでやったてみら、
本当に相手と寄りを戻せたのだ。
面白半分で買った本だったが、いま思えば、
すっごく恐ろし事をしていたな、と思う。
なぜなら、
他人に何か負の想いを与えるというのは、
自分にそれを与えているのと同じだからである。
で、さっき、ヤフオクでこの本を検索したら、
5,280円になっていた。
よっしゃ、1万円になったら売ろう!