
『この宇宙は夢なんだ』というの中で、
人は今世で密かに憎んでいる者に生まれ変わる、
という箇所がある。
すなわち、今世の自分は前世で憎んでいた誰かであり
今の自分を赦せば、前世や来世の設定が削除され、
やがては全ての夢のシナリオが消える、と…。

👆 みんな、夢の中の夢遊病者
今回の夢で、誰かがちゃっかりやっていたとしても、
次の夢でもそうであるとは限らない。
例えば、今世で名ピアニストだったからと言って、
来世でも名ピアニストの続きをやるわけではなく、
次は農夫かもしれないし、ホームレスかもしれない。
この世界は〝ひとつの夢見る者〟が見ている
無数に分離した肉体というアバターの夢であり、
個々の肉体が何かを成し得ているわけではない。
肉体はあらゆる夢を生きるが、それは全て妄映で、
肉体自体も夢の一部であり、存在していない。
実際はふっと湧いてくる設定に従って行動していて、
ピアニストになったり、ホームレスになったりしている。
いってみれば、自分でそうなったのではない。
勝手に出てきた思いを自分だと錯覚して、
自分が決めた、自分でやっていると言っているが、
そこに、自分という実体はどこにもない。
この夢の原理で行けば、誰かを羨やんだりしても、
全く意味がないことがわかる。
どうせ、いつか自分もその役をやるのだ。
こうやって役柄を入れ替えながら、
エンドレスで、在りもしない夢を見続けてゆく。

👆この人たち、本当に生きてるの?
スピも宗教も何もしていない普通の人がこの話を聞くと
今世、来世、と聞いただけで眉をひそめるだろう。
しかし、そんな彼らも、自分がなぜここにいるのか、
生まれる前はどこにいたのか、死んだらどうなるのか
まったく説明ができないまま、ただ漫然と生きている。
「人は死んだらそれで終わり!」と言う人がいるが、
じゃあ、死んだら終わりなのに、どうしてたかだか、
数十年の人生のためにこんなに苦しんでいるのか、
こんなに頑張っているのか、本人も全く分らないまま
いかに有利に生き残るかという戦いを続けている。
自分が生きていることに何の疑問も抱かず、
会社へ行き、休日はどこかへ遊びに行き、
家族を養い、ペットを飼い、わははと笑っている。
これってもう、究極のホラー映画ではないか。
まるで、催眠術でもかけられて、
大切なことを全部消されているようだ。
〝自分が本当は何者だったのかを真に知りたい〟
これって、
誰でも当然考えることだと思っていた。
しかしみんな、そんなことを考えてはいけない、
みたいな感じで過ごしている。
「本当の自分はさあ…」
なんて言おうものなら即ドン引きされる。
なので、僕はそんな狂った世界をさっさと赦して、
このホラーな夢から一刻も早くずらかる、
と決めている。