↑今日の香港の気温は6℃。
お正月ムードがじわじわと…。
みんな、どこから来て、どこへ行くのか?
ここへきて、
春節前の雰囲気が盛り上がりつつある香港である。
今年の旧正月は2月16日からだが、今回は、
日本へ帰国せず、旅行にも行かないことにした。
というのも、ケリーの後任が決まらなければ、
僕が引継ぎをしなければならないからだ。
で、今年の旧正は、ワインと食料を大量買いし、
家でひとり、完全お籠りを決行することにした。
まあ、ここ最近は、
ケリーの後任を早く決めねば…、
という〝焦り〟と〝イラつき〟は手放し、
もう、俺がケリーの分の仕事もやろう、と、
腹をくくり始めている。
そんなことより、
まずは自分の心の中で何をやっているか、
をようく見つめてみることにする。
早く後任を採用しないと業務がえらいことになる、
こういう人材がよくて、こういう人材はダメ、
と自動的に思い込まされている、
その根源にあるカラクリをようく観察してゆく。
また、心の中の知覚を変えることを、
現実を変えるための道具にしてはいないか、
ということも見てゆく。
もちろん、赦しが進めば現実世界に聖霊が反映され、
平安になるのはしごく自然なことではあるのだが、
ともすると、平安が増せば増すほど、
もっと進みたい、もっとこの状態を維持したい、と、
個の自分の生活がよりよくなるための赦しに、
いつの間にかすり替わっていたりする。
↑ 脂肪を燃焼させるために、今後毎週土曜日には、
好きなだけ炭水化物を摂取しろ、
と、トレーナーからの指示を受け、
昼は餃子、夜はカレー大盛りを食べる。
話は変わって、
なんか、自分は繭の中で暮らしているみたいだ、
と、思うことがある。
自分の繭の中を最高に居心地の良いものにしようと、
これを置いてみたり、あれを集めて見たり、
ここを繕ってみたり、あそこをいじってみたり、と、
常に〝最高の巣作り〟に励んでいる。
繭の一部が崩壊しそうになろうものなら、
もう狂ったように防衛し、修復しようと躍起になる。
しかし、よく考えてみると、繭は必ず崩壊する。
だって、死ぬじゃん!体はなくなるじゃん。
じゃあ、せめて死ぬまでは、
この繭のなかで無事平安に生きながらえていたい、
と思っても、エゴの平安は必ず分離を起こし、
繭の中自体が修羅場と化す。
そもそも、死んだらどうなるかもわからず、
生まれてくる以前に何をやっていたかも知らずに、
一体、自分はここで何をやっているのだろう。
どんなに価値があるように見えるものを獲得したって、
それは過去となり、ただの記憶になり、やがては、
時間や死によってなかったものとなってしまう。
肉体はすぐに老い、すぐに死んでしまうのに、
自分はなんで、ここでこうして頑張っているのだろう。
自分がどこからやってきて、
どこへ行くのかも分からないのに、
なんで、それに対して何の疑問も抱かないのだろうか。
赦しなんちゃら、ワクワクに行動なんちゃらの前に、
これは全部ヤラセだと見抜くこと、
すべて仕組まれていることに気づくこと、
何も分からないが故に、この肉体の自分は、
ただの設定であったと素直に認めること。
これが決定的に大事である。
本当は、そんなの、
ちょっと冷静になればすぐにわかることなのに、
だれも口にしないし、考えもしない。
本当に不思議なことだと思う。