↑ 出張するたび、免税のウィスキーを選ぶのが、
ここ最近の唯一にして最大の楽しみとなっている
樹木希林さんが亡くなられた。
以前東海テレビが制作した彼女のドキュメンタリーを、
このブログでも紹介したことがあるが、その時も、
彼女の死生観から多くの事を学んだと思う。
「自分が全身ガンになったことで、
今回で会うのが最後になるかも、という思いからか、
わざわざ自分の為に時間を割いて会いに来てくれ、
自分という人間と真剣に向き合ってくれる。
ガンになるのも悪いことばかりではないわね。」
「私が死ぬことによって迷惑にならないようにしたい。
みんな、まだまだ死なないと思っているようだけど、
確実に死に向かって生きているんです。
だから、今を一番納得いくようにしておきたい。」
あの独特の喋りで、
彼女の名言をもっともっと聞きたかったな。
スピリチュアルを探求した人ではなかったけれど、
スピリチュアルそのものを生きた人だった。
彼女の生きざまをワイドショーなどで見るにつれ、
自分の生き方が何と薄っぺらに感じられることか…。
↑ 旧盆の死者を送る送り火
人は死ぬ。肉体が滅びる。それに向かっていく覚悟。
もう、体験に裏打ちされた生きざまの輝きが違う。
↓↓ 樹木希林さんに関する記事 ↓↓わたしの神様 - 香港さんといっしょ! 純粋非二元と奇跡講座を生きる
それは覚悟なんだと思う。
小説を書く、会社で働く、風俗で働く、親の金で暮らす
離婚をする、整形をする、ゲイである、障害者である、
また、自分は引き寄せの法則で人生やってゆく、
どんなことがあっても兄貴の声にしか従わない、など、
思いつくままに書いてみたが、対象はなんでもいい。
ポジティブな事にせよ、ネガティブな事にせよ、
わたしはわたしのスタイルでやっていくという覚悟…、
誰に何と言われようと死んでも曲げない覚悟、
それができないのなら、今ここで死んだほうがマシ、
といえるような、全てを受け容れ凛とブレない覚悟、
この執念と覚悟があるかどうかということなのだ。
非二元や悟り系の一瞥体験をした人からは、
それも起こっていることが起こっているだけなんです、
と一笑に伏されそうだが、そういう人たちだって、
元をたどれば、苦しみや痛みが究極に達した結果、
一瞥体験に至った、という人も多い。
そしてそこには、解放されるためなら何でもする、
という、ある種の覚悟があったはずなのだ。
まあ腹さえ決まれば、ある意味、人生楽かも、である。