コーズウェイベイ(香港の新宿)まで行ってきた。
そのジムは、普通のフィットネスクラブとは違い、
必ず契約をしたパーソナルトレーナーと一緒に
トレーニングを行わなければならない。
今回、僕を担当して下さったのは、天田さんという、
3月に香港に来たばかりの日本人トレーナーの方で、
総合格闘技なども教えておられる。
最初に体重や体脂肪などを計測してもらった。
体重64キロに対し、何と体脂肪率が25%もある!
(普通の40代男性は12%〜20%が標準値。)
4分の1が脂肪だなんて…。劇的に落ち込む僕に、
「大丈夫です、僕に任せてください。」
を繰り返す天田さん。
今年のお盆までに、体重58キロ、体脂肪率18%
を目標にメニューを組んでもらうことになった。
まずは、ダンベルプレス20KGから始める。
普段は30KGでやっているので楽勝かと思いきや、
彼の指導通りにやると、10回上げるのが精一杯。
それを3セットもやると、筋肉痛で動けなくなった。
腹筋も10回やっただけで筋肉が攣りそうになる。
こうやって見ると、いかにこれまでの、
自己流のやり方が間違っていたのかがよくわかる。
それに、ちょっとしんどくなってフォームを崩すと、
「あっ、いま反動使った。もう一回追加!」
「肘を下ろすのが浅すぎる!もう一回!」
「もっと腹筋を収縮させて!まだ降ろしちゃダメ!」
と、トレーナーの激ががんがん飛ぶ。
途中で、もうだめです、と言っても、
「ちゃんと補助しますから最後までやりましょう。」
と、絶対に許してくれない。
なかなかの〝スポ根〟系である。
そうやってガンガン追い込んでくれたおかげで、
自分ひとりでやると、
途中で放り出してしまっていたであろうメニューを、
ちゃんと最後までこなすことができた。
筋トレを終え、再度、今後について話し合った。
一応、割れた腹筋と隆起したくっきり胸板を目標に、
お盆まで、週二回でトレをしていくことになった。
これから夏にかけて出張も多くなるので、
事前に秘書のケリーに話し、
スケジューラーに組み込んでもらっておかねば…。
彼女は、僕に急な仕事が入ったり、
交通機関が遅れたりすると、連絡をして、
スケジュールを調整してくれるのだ。
というわけで、今日から、
一日に摂取した全ての食べ物や飲み物を、
逐一LINEでトレーナーに報告することとなった。
そうやって、人に見られていると思えば、
「こんなの食べたら注意されるからやめておこう。」
と、自然に自制心が働くから不思議だ。
それから、
今後、歩くときは大股でふくらはぎを意識して歩き、
階段やエスカレーターは、
2段飛びで上るように指導さされた。
帰りに試してみると、これがなかなか効く。
「どうせ、同じ距離を歩くのなら、
代謝を上げる歩き方をしないともったいない。」
というのがトレーナーの持論だ。
おおっ、これは、ひょっとして、
〝ナイスバディ見せびらかし行脚の旅〟
行けるかも?
あっ、ビフォーの写真撮っとかなきゃ。
乞うご期待!
というわけで、
どうすればよいかを知っている誰かに、
完全に委ねるって、なんか、心地いい。
いずれにせよ、今後は、他者の肉体と同様、
自分の肉体もきちっと慈しみ、赦してゆくのだ。
まあ、兄弟が兄貴の化身であるならば、
聖霊兄貴に委ねるのと、兄弟に委ねるのは、
同じ意味を持つ、と勝手な持論を展開する僕である。