
👆東京富士交通が一番安くて東京行きが5500円
中には1万5千円くらいする高級バスもある
先週末、高尾山(東京都?)へ行ってきた。
行ってこい、と、なぜか兄貴に促された旅だった。
今回高尾では、つくし姉さんや奇跡パパ、新宿では、
乙女ののりちゃんと、とても深い時間を共有し合った。
しかし、兄貴の本当の目的は別にあるようだった。
よくわからないけれど、僕の人生に関する何かを、
量子的?パラレル的?方位学的?次元的?
に変えるために、旅をさせられている感じだった。
なぜなら、わざわざ授業の合間を縫い、
人でごった返す週末に観光地を旅するなんて、
自我の僕からすればあり得ない行動だったからだ。

👆格安だけあり、車内は満席だった
しかし、乗り心地はよかった。
金曜日の夕方6時ごろまで学校で授業をし、
その後、一旦家に戻って夕食と荷造りを済ませ、
梅田にある夜行バスのターミナルへ向かった。
夜行バスで移動するのは生まれて初めてだった。
新幹線だと、どうしても土曜の午前が潰れてしまうし、
夜行バスなら、ちょうど高尾経由のバスがあり、
値段も5000円くらいで格安だった。

👆早朝五時の高尾駅前
ここって東京だよね?
バスターミナルは若い人たちでごった返していた。
10時半になり、高尾行きのバスがやってきた。
シートはすでに倒されていて、寝る体勢になっていた。
窓も、フロント部分も分厚い布で覆われている。
まるで閉鎖空間のようで、快適とはいいがたい。
それに、隣の席のおっさんが、大きなリュックを抱え、
出発しても、ずっと何やらごそごそやっているので、
どうしましたか、と訊いてみたら、スマホを床に落として
しまい、どこをどう探しても見つからないのだという。
僕も一緒になって探したが、どこにもない。
最後、僕が立ち上がって足元の自分の鞄をのけると、
僕の鞄の下におっさんのスマホがあった。(笑)


京都を過ぎた辺りで消灯され、車内は暗闇になった。
毛布を被って寝ようとするが眠れない。
多分こういう事態に陥るだろう、と予想し、
不眠症のシスコ兄貴が帰国する際に置いていった
睡眠導入剤を持ってきていたので、それを飲んだ。

👆高尾山口の駅は登山者でごった返していた
みんな軽装で、中には革靴にスーツの人も…
自分はいま、現実という夢の中にいるのだ、と思った。
真に目醒めると、この夢を見ている自分も消える。
この悪夢から永遠に目醒めたい、と心底願った。
そのためなら何でもします、と、兄貴に祈った。
やがて眠剤が効き始め、心地よい眠気に襲われた。
朝、5時半に高尾に着いた。
下りたのは僕を含めて数人だけだった。
駅前は全てシャッターが下りていた。
マックが開いたので朝食を食べ、時間をつぶした後、
高尾山でも登るか、と京王線で高尾山口へ向かった。
行き交う人たちがみんな夢の映像に見える。
というわけで、眠くなってきたので、明日につづく…。