自分を大切にする、自分に優しくするって、
具体的にどうすればいいのだろう、と考えた時、
僕だったら、今よりも気が楽になることをする、
または、気が楽になる考え方をする。
例えば、
僕は来週から新しい会社に転職をするが、
いくら自分で決めたこととはいえ、やはり、
初めての職場というのは、緊張もするし、
同僚とうまくやっていけるか、と不安にもなる。
しかし僕は、もし新しい職場で、
少しでも嫌な思いをしたら、すぐに辞めて、
日本へ帰ってやろう、と今から決めている。
ちょっとでもなんか言われたら、じゃあ辞めます、
みたいな…。
もちろん、僕も礼儀正しく接するし、
何かあったからと言って、必ず辞める訳ではない。
どうするかは、その時の今、決めればいいことだ。
ただ、嫌ならすぐに辞めればいい、と思えることで、
少し気が楽になり、リラックスできる。
それが僕の、
自分に優しくする具体的なやり方である。
もうひとつ例を挙げると、
誰かの言動にムカついて仕方がないのであれば
山の中とか、カラオケボックスとか、車の中とかで、
アホ、ボケ、ふざけんな、この野郎―っ、と、
気の済むまで思い切り叫ばせてやる。
そうすることで少しだけ自分に力強さが戻ってくる。
罪悪感なんて上がってこないから大丈夫。
ていうか、ムカつくという感情の元ネタは愛だから、
きちんと認め、感じてやることで、
愛を求める叫びが、本来の愛へと姿を変えるのだ。
また、
人の話を全く聞かない人に〝うざっ〟と思ったら、
それは、自分の心の叫び(本音)を無視して、
他人の言う事ばかりに耳を傾けている自分の姿を、
その人に投影して、うざっ、と思っている。
そうやって自分を大切にしてやることで、
自分に力が戻ってゆき、やがては、
きちんと自分の思いを、
相手に伝えることができるようになる。
自分を大切にする、自分を守る、というのは、
物理的な行動ではなく、頭の中のことであり、
背後の自分とどう接するか、なのだ。