相手を赦すことで、自分も赦される、とコースは言うが、
これって、絶対、アメリカ人向けの言葉だと思う。
これを日本人向けに言いかえると、先ず、
自分を赦すことで、相手を赦せるようになる、である。
トランプ大統領なんかを見ていても分かるように、
「正しいのは?オレさー。で、悪いのは?おまえさー。」
と、アメリカは、かなりなオレオレ主義だ。
「私いつもクヨクヨして、全然自分に自信がないの。」
というような人でも、日本人とは比べ物にならないくらい、
ガンガン自己主張してきたりする。
なので、そんな他責国家で出版された奇跡講座は、
やはり、他責型の人向けに書かれた書籍だと言える。
まあ、自分と相手、どちらを先に赦しても同じなのだが、
自分を恥じてしまう傾向が強い日本人にとっては、
なにはともあれ、自分を赦すことが先決である。
自分を赦すとはどういうことなのか、と言うと、
誰よりも自分を愛してあげること、である。
よく、
「私はどんなに辛い思いをしてもいいけれど、
子供にだけはそんな思いはさせられない。」
と自己犠牲を口にする母親がいるが、
僕なんかは、別に、自分が幸せでいることで、
子供も幸せにすればいいじゃん、と思ってしまう。
また、そういう親に限って子供に色々な要求をする。
なぜなら、自分の心が満たされていないので、
無意識のうちに、子供で補填しようとしてしまうのだ。
親が幸せでなければ、家族を幸せになどできないのに、
日本では、この自己犠牲の精神が美徳になってしまう。
じゃあ、具体的にどうすればいいのかと言うと、
一番手っ取り早いのは、鏡に映る自分に向かって、
愛してるよ、好きだよ、と実際に言ってみることだ。
それも、毎日、習慣として続けることが大切である。
女性はメイクの時などを利用してもいいし、
男性も、毎日一回くらいは鏡を見るだろうから、
その時に、自分の瞳を凝視しながら、好きだ、と告げる。
それも、心の中で言うのではなく、声に出して言う。
最初は、あまりの気持ち悪さに、ぞぞぞ、と鳥肌が立つ。
特に、男には、かなりの抵抗が伴う。
ただ、実際にやってみるとわかると思うのだが、
自分の目を見て、愛してるよってなかなか言えない。
まるでロックがかかったように、言葉が出てこない。
僕も、一番最初にこれを試した時、言葉に詰まった。
結局、日本語だと恥ずかしすぎて言えなかったので、
英語でアイ・ラヴ・ユー、と鏡の中の自分に告げた瞬間、
どわっと涙があふれ出し、その場で号泣してしまった。
それほど、僕たちは、普段から、
自分で自分(神)を拒否しまくっているのだ。
👆 街の肉屋さん
自分に愛を宣言するのは、
神に愛を宣言しているのと全く同じである。
そして、神に愛してる、と告げたなら、
神から愛の10倍返しがやってくる。
毎朝、鏡に向かって、真剣にやってみれば、
三か月後「神の愛、きたあぁーっ!」てなるかも…。
知らんけど…。