ハレ師匠のリトリに参加するため、神戸の舞子まで行ってきた。
今回の参加者はハレ師匠も入れ、全部で16人。
スワットしおちゃん、乙女ののりちゃん、かずちゃんに森田さんはじめ、
その他にも、なっちゃんやくみちゃんなど、懐かしい人たちにも会え、ひゃっほーい、だった。
初めての方もたくさんおられ、乙女ののりちゃんも、
なぜか異様に長くなったまつ毛をパチパチさせながら張り切っている。
今回のリトリで、最も感慨深かったのは〝静寂の意識〟が深く入ったことだ。
静寂の意識のワークをしたとき、自分の肉体と少し重なるように、〝香港さん〟という
自我の自分を観ている、冷静でクールなもう一人の自分の存在に気づいた。
身体を脱いだ時に現れる、名前もなければ性格もない、そこにいて、
ただ自我の自分をじっと見ているだけの存在。
〝自分は今、こんなにハートがひゅんひゅんしている。神の愛を感じてるうぅーっ!〟
と思っているのは誰ですか、と聞かれ、ああそうか、と気づいた。
感じているのはこの〝静寂の意識〟の部分で、それが、普段生活している自我の自分に
〝天城越え〟として見せているのだ。
この意識が自分の感じ方を決定している。
感じているのは意識であって、ハートそのものではない。
1台の映写機がある。映写レンズの前をカチャカチャカチャとフィルムが通過する。
後方から光が照射され、スクリーンにフィルムの影(映像)が映し出される。
さしずめ映写レンズが意識で、光がハートといったところか。
意識はハートの光を利用して、エゴの物語を現実世界に投影する。
「分離を映し出すために、意識がハートを横取りしている。」
ハートのひゅんひゅんを感じ、すべてが愛に見える場所(静寂の意識)が、
同時にエゴを映しだすおおもとの場所(映写機の中)にもなっていたなんて…。
一体どういうこと?
肉体を持っている限り、意識を削除することはできないが、
このワークで、意識とハートは別物だと自覚することができた。
いままでは〝感じる=ハート〟というふうに、意識とハートを抱き合わせで見ていた。
意識にハートは触らせない。そのためには兄貴と共にいることが不可欠だ。
自分はただハートと意識は別物、と理解していればそれでいい。
それから、依頼書のワークを応用した赦し合いのワークも興味深かった。
今回はMさんとYさんの赦しをみんなで行った。
ひとりひとり、真ん中に出てきて、赦したい内容をシェアし、みんなで共有する。
乙女ののりちゃんが 「ここはアンフィニではないので、現実を思い切り語っていただいても
全然OKですよ。」と言ったときには爆笑してしまった。
お二人とも職場の人間関係を赦したいとシェアされた。
僕も組織で仕事をしているので、どうしても赦しがたい相手と、ひとつ職場の中で
嫌でも一緒にやっていかなければならない苦痛は非常によくわかる。
まず、Mさんが中央に出てきて、現在の状況をシェアし、それから、乙女ののりちゃんの
誘導のもと、彼の依頼をみんなで一緒に兄貴に渡す。
Mさんが光の中に溶けてゆく。何のことはない。彼が赦すべき職場の相手は、
自分が赦すべき相手でもあったのだ。
もともと一つの意識が多重人格障害を起こしているのだから、それは当然だろう。
Yさんの内情については、前の日に男ばっかりで酒を飲みながら夜中3時くらいまで
語り合っていたので、いろいろ聞いて知っていた。
なので、乙女ののりちゃんが「では、もう一人…。」と言ったとき、僕が彼を指名したのだ。
結果、彼の赦しもMさんと同様、自分が赦すべきものだった。
なんのことはない。自分の赦しを行うために、僕はYさんを指名したのだ。
彼らの赦しをサポートすることによって、赦しが自分の方へも波及する。
〝この赦しは私には関係ない。わたしは彼ではないし…〟
なんていうことは絶対にあり得ない。それは、あまりにももったいなすぎる。
今回それを自分は体験してなくても、別の前世かどこかの次元で、
その人が直面している状況を自分も経験していて、その人の問題を赦すことによって、
それを削除することができる。
例えば、喫茶店で、ふんふんと他人事のように友達の悩み事を聞いたりするが、
その友達の抱えている悩みを自分がその友人として赦すことによって、
自分は経験することなしに、自分がやがて経験するであろうその状況を消去できるのだ。
ただ、2人目のY氏のワークをしているとき、時間は夜の7時半。
8時にリトリは終了するので、ほかにやることもないし、
このYさんのワークでなんとか8時まで間を持たせようとした乙女ののりちゃんが、
そんなことなどしなくてもいいのに、続けてハート瞑想まで入れてしまったものだから、
さあ大変。天城越えを抑えるのに必死だった。あっぶねー!
やっぱり、リアルクラスはいいな。僕はなぜかWEBでのクラスが苦手だ。
それに、今回はハレ師匠がノリノリに弾けていてよかった。
僕の部屋がハレ師匠と隣同士だったので、彼と一緒に部屋に戻ろうとしていたら、
嫌な予感を察した乙女ののりちゃんが飛んできて
「彼を飲みに誘ったら絶対にだめ。早く寝かせてよ。わかった?」
と、おまえはどこの小姑や、というような形相で釘を挿された。
結局、出入禁止を恐れた僕は、そそくさと部屋の前で彼を解放した。
あくる日「昨夜はちゃんとハレ師匠を寝かせました」と乙女ののりちゃんに報告すると、
「おっ、ちゃんと学んだじゃん。」 だって。 きいぃーっ!